2020年度から始まる大学入学共通テストで活用される英語の民間試験について、萩生田光一文部科学相がニュース番組で「身の丈に合わせて」と発言したことについて、批判が相次いでいる。萩生田氏は28日に記者会見し、「受験生に不安や不快な思いを与える説明不足な発言だった」と謝罪した。
発言は24日夜のBSフジ「プライムニュース」でのもの。英検などの民間試験の導入で、受験生の経済状況や地理的条件によって不公平が生じないかと問われ、「それを言ったら『あいつ予備校通っててずるいよな』というのと同じだと思うんです。裕福な家庭の子が回数受けてウォーミングアップできるみたいなことがもしかしたらあるのかもしれないけど、そこは、自分の身の丈に合わせて、2回をきちんと選んで勝負して頑張ってもらえれば」と答えた。
英語民間試験は「読む・聞く・話す・書く」の4技能を測るため導入される。受験生は英検など7種類の試験から受ける試験を選び、原則として高3の4~12月に受けた2回までの成績が大学に提供される仕組みだ。(宮崎亮)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル